Pohjola

極北の暗夜へようこそ。

虚月館の本筋とは関係無さそうなあれこれ

作中で確定事実として扱われているものへの疑問点つらつら。
犯人探しには影響しないと思うけどネタバレ要素ありますのでご注意&悪しからず。

















・カップの持ち手、人によりけりではないか?

利き手で持ちたがる人もそうでない人もいる。利き手で匙を持って他方の手をカップに沿えて砂糖を溶かす流れがあるから、私はカップは利き手で持たない癖がついている。

もしかしたらお作法とかあるのかしら?
だとしてもケイン辺りはそれに従わない気が。

いずれにせよ「左手でカップを持ちたい事情がある人向けに適した道具を要求した」という部分には影響しない話ですが、ちょっと気になった。



筆記体のrの書き出しは書き手次第でmの書き出しと形が異なるのでは?では何故彼らはそれをrと断じた?

筆記体のrは「半分のr」と呼ばれる、ブロック体とは少し違った字体で書かれることも多い。クリスと親交の浅い人がそれをrと読み取るのは難しかろう。
これにより、このシーンを読んでいる段階ではこれを最初にmorと読んだ人物を徹底的に怪しむことになった。

或いは現実の事件現場では全体的にもっと乱れた字体であったのが、周囲の発言からぐだ夢ビジョンで誤って補整された可能性はある。普段から筆記体を用いない日本人は「半分のr」を用いない人も多いので。

また或いは、最初からmorrisの綴りのイメージにミスリードされながら読んでいたか。



・momて

ダイイングメッセージで加害者の属性を書くことがあるのだとしても、複数人の「母」が存在する状況でそれを書くだろうか?

確かに3文字で意味を確定できる言葉ではあるが……



・新シン影分身

こうした特殊設定を持つミステリでは特に「やろうと思えば特殊な技能で殺しができる」人物はルールを壊しかねない。

特に今回は「見たものを信じてはいけない」というルールがあるので、「姿の違う分身」が紛れ込む余地があった。



……とまあそんなこんなで、真犯人は誰ぞやか?というのとは別に、かつ提示された特殊設定とも別に、違和感のある人いっぱいいたよね?というボヤキでした。



……いやしかしそんなことよりもぐだジュリ最高でしたな。
黒い富豪のご令嬢と友達以上のたったひとり。ごちそうさまでした。